愛され女子の必須科目♡上手な“許し方”って?


From:戸田ユカコ

たとえば彼に、心無い言葉で傷付けられてしまったとき。
もし浮気をされてしまったとき。

あなたはどんな行動を取りますか?

思いのまま暴言を吐いて、ケンカをすることは簡単。
でも、それではすぐに関係が壊れてしまいます。

だからあなたは、大抵の場合、“許す”ことを選択しているのではないでしょうか。
恋人に限らず、他人と共存するということは“許す”ことの連続です。

だからって、好きな人のことなら全部を許せるかと言ったら…

そんなのはもちろん無理!

今回は、ストレスなく相手を上手に許して、関係を穏やかに保つコツと、具体的なお手本となる女性をご紹介します。

“許す”ことで自分もラクになれる

さて、はじめにしっかりと区別しておきたいのが…

“許すこと”と“我慢する”ことは、似てるようでまったく違う!

ということです。

許すこととは、現実が自分の理想とは違っていてもありのまま、そのままを受け入れることです。

これに対して、我慢することとは、受け入れがたい現実に対して自分を無理やり納得させ、諦めさせること。

「許せない!」という気持ちの裏には必ず、相手をコントロールしたいという気持ちが潜んでいます。
これこそが、すべての間違いでありいざこざのもと!

彼への勝手な期待や執着をすべて捨てましょう。

そこではじめて、あなたは彼を“許す”ことができるのです。

とは言え。
許してばっかりではなんだかこちらばかりが損してる気分になってしまいますが…
実はそんなこともないんです。

人を“許さない”ということは、ある事柄にいつまでも執着している状態。
当然、頭の中は四六時中そのことでいっぱいです。

知らず知らずのうちに、自分自身も疲れさせてしまっています。
上手に許すことは、結果的に自分のためにもなるのです。

許せる女子のお手本は
「さっちゃん」!

“許す”ことの重要性をご説明したところでここからは、「許す」のエキスパートをご紹介します。

その方とは…

太宰治の名作、「ヴィヨンの妻」に登場するさっちゃんという女性です。

※以下、ストーリーの核心に関する内容を含みます。

ヴィヨンの妻(新潮文庫)
太宰治

1128

時代は終戦直後。心の弱さから酒と女に溺れ、家族を省みない自分勝手な行動で、家計をいつも火の車に追いやっている放蕩三昧の詩人「大谷」。

そんな、ダメ男・大谷を特にとがめることなく、そっと見守り、たくましく家庭を守る、妻の「さっちゃん」。

ある時、大谷が入り浸っていた小料理屋から資金を盗んだことで経営者夫婦が訪ねてきて…。

この作品は、太宰治が38歳の時に発表された、晩年の名作のひとつ。
文庫本で約30ページと、とても短く非常に読みやすい作品です。

▼こちらでも読むことができます。▼
ヴィヨンの妻/太宰治(青空文庫)

さて、この物語はダメ男大谷の奥さん、「さっちゃん」の視点で描かれています。
あらすじだけ見た感じでは、とっても辛気くさーい内容を想像してしまいませんか?

ところが、不思議と暗い雰囲気はほとんどなく、妙なすがすがしささえ感じてしまうのが、本作品の魅力なのです。

◆私たちは、生きていさえすればいいのよ!

小心者の大谷は、好き勝手にふるまいながらも他者や世間からの評価を気にせずにはいられません。

新聞に書き立てられる自分の悪口には当然納得がいかず、不満や言い訳を並べまくります。
そんな大谷に対してさっちゃんは言うのです。

「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」

人非人とは、文字通り人であって人でない者。
人道に外れた行いをする者をののしっていう言葉です。

人でなくても生きてさえいればいい…
こんなことを言ってくれる他人にいまだかつて会ったことがありますか!?

このような言葉がさっちゃんから出る理由。

それこそが、相手に勝手な期待をすることをやめて、ただ淡々と現実を受け止めている状態、つまり「許している」からなのです。

大谷みたいなタイプの人は大概、一生変わりません。
生涯ふらふらし続けます。

でも、大谷はどこに行ったって最終的にはきっとさっちゃんのもとに戻ってきてしまうはず。

だって、
「生きてるだけでいい」
なんていってくれる女性を手放すなんてできますか?

◆“許す意味がない”男性に注意!

さて。
ここまで、許すことの素晴らしさについてお話してきましたが…
ひとつだけ注意があります。

それは、世の中には“許す意味がない”男性も多数存在するということ。
許せども許せども、相手に成長や変化が一切見られない場合、残念ですが、それは完全にナメられています。

そういうダメ男には半永久的に裏切られ続けますので、さっさと見切りをつけることをおすすめします!(笑)

…でも。
そう考えると、大谷って完全に“許す意味がない”側の男性ですよね?
それでもさっちゃんは許し続ける。

それは何故なのか。
答えは簡単です。

この作品を書いている太宰が
“男性”だから!

さっちゃんは、男性版の「白馬の王子様」なんです。
もはやファンタジーなんです!
現実には起き得ないとわかっていながらも、憧れてしまうのがファンタジー。

女子がいないとわかっていながらも、いつまでも王子様を待ってしまうのと一緒!(笑)

日常的に「許す」練習をすることで人間的な成長とカレの気持ち、両方手に入れちゃいましょう♡

 

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ABOUTこの記事をかいた人

戸田ユカコ

映画、漫画、文学をこよなく愛するデザイン系会社員。 偏った趣味と偏った人生経験を生かしたコラムをお送りします。 恋愛はもちろん大事。でも、趣味に使う時間もすっごく大事!なあなたへ。