「電マ」はオナニーのために発明された機械だった!

From:DENNY喜多川

AVなどでおなじみの、電動マッサージ機によるオナニー/前戯。
オナニーに特化したものをバイブ、マッサージに使うためのものをマッサージ機と呼んでいるが、実はそもそも、「マッサージ機」は、女性のオナニーのために発明されたものであったことはご存じだろうか。

謎の精神病『ヒステリー』

十九世紀末のヨーロッパでは、女性の間に奇妙な精神病が流行していた。
現在ではほとんど見られないその病気は、「ヒステリー」と呼ばれた。

感情や衝動、激情を抑えられなくなることを主な症状とし、全身の麻痺やけいれん、もうろうや多重人格を引き起こすこともある、重篤な病であった。

原因は、当時の人々にもおおむねわかっていた。
抑圧された性欲である。

当時のヴィクトリア朝文化は、性的な物を極端に忌避し、椅子の脚やピアノの脚を「性的」として布で覆い隠すほどであった。

原因が「抑圧された性欲」にあることはわかっていたが、性的な物が抑圧された文化にあって、適切に性欲を解消することは困難である。
ヒステリーの流行はやまなかった。

ペッティングが治療法!?

医師たちは必死の取り組みの中で、どうやら対処法を見つけ出しつつあった。
『会陰刺激』、つまり性器を指で刺激するのである。

それは(多くの場合)純然たる医療行為として行われ、女性たちはめざましい回復を遂げた。
『会陰刺激』が発見されるまでは、重症のヒステリーに対して、子宮の摘出が行われることもあったので、これは誰もにとって福音であった。

しかし医師たちに取っては、この治療は負担であった。
多くの場合、患者は数十分から数時間にわたる「刺激」を求めたからである。

「単にヘタクソだったのでは……!?」
との疑惑もあるが、当時の文化を思い出してもらいたい。

セックスを楽しむことは男女ともに許されていなかったので、男性の医師たち(まだ女医はいない)は、プライベートでも前戯に慣れていなかった。
クリトリスを刺激することはもちろん、女性器の構造すら正確に知っていたかどうか怪しい。
そんな中で、医師たちは全力を尽くしたと言っていいだろう。

大発明!『マッサージ機』

そんな中で、ある医師が発明したのがバイブレーターであった。
ゼンマイ仕掛けのその小さな機械を性器(おそらくはクリトリス)に押し当てることで、長時間を要した治療は数分から十数分にまで短縮されたのである!

やがて医師たちの間に普及したバイブレーターは、家庭にも普及し始めた。
ゼンマイ、あるいは電力を動力とするバイブレーターは、「マッサージ機」の名目で、家庭に入り込んだのである。

ヒステリーの治療から『精神分析』が生まれた

ちなみに、「ヒステリー」の治療に当たった医師たちの中には、『会陰刺激』による治療を断固として拒否する者たちがいた。
その中の一人が、ジグムント・フロイドである。

彼は『会陰刺激』の代わりに、会話によって、患者の精神を深く分析することにした。
そうして生まれたのが、「精神分析」である。

現代の精神医学では、適度なオナニー、及び幸福なセックスは、精神の安定に極めて有効であることが明らかになっている。
全てを性欲に還元するフロイト流の「精神分析」は時代遅れとなったが、より進化した「精神分析」は、ヒステリーのみならず、さまざまな精神病・神経症の治療に役立っている。

マッサージ機がオナニーに転用されたのではなく、オナニーのために生まれた機械が、マッサージ機に転用されたのである。
現代ではバイブは、膣内に挿入できる小型の物から、ペニスをかたどった物、アナル用の物、そして一時期AV界を風靡した「あの」大型バイブに至るまで、百花繚乱である。
読者の皆様も、ご自分にあったバイブで、幸福なオナニーライフを送っていただきたい。

そして、パートナーとのセックスライフにおいても、バイブが役立つのなら幸福なセックスライフの助けにもなってくれるはずである。

photo by 霖霖七

 

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ABOUTこの記事をかいた人

DENNY喜多川

iOSアプリ「セックスの日本史」著者。「歴史は夜作られる」すなわち、セックスこそが歴史を作ってきた、との信念に基づき、研究を続ける歴史研究者。「知っているか?人間のペニスにカリがあるのは、他のオスの精子を掻き出すためだ!」