人間は本当は乱婚型!ペニスの大きさで分かる本来の結婚の在り方

From:DENNY喜多川

現在、世界のほとんどの地域と文化で、一夫一婦制が採用されている。
イスラム圏の一部の国などで一夫多妻が認められているが、少数派だ。

男女の産まれてくる比率もほぼ1:1であるし、人間は一夫一婦制の生き物なのだ……で終わってしまっては後が続かない。
生物学は、違う事実を教えてくれる。

生物学が教える事実

生物学的に人間に近い生物というと類人猿だが、そのペニスのサイズを比べてみよう。

・ゴリラ……3センチ
・オランウータン……4センチ
・チンパンジー……8センチ
・ボノボ……14センチ
・ニホンザル……6センチ
・ヒト……15センチ

人間よりも体の大きいゴリラのペニスがわずか3センチなのは驚きだが、ヒトとボノボのペニスが飛び抜けて大きいのはわかっていただけただろう。
ゴリラは一夫一婦制、ボノボは乱婚型である。
ヒトのペニスは、ゴリラよりもボノボに近いのだ。

さらにペニスの構造も要注目だ。
ペニスにカリがあるのは、乱婚型の生物に多く、前のオスの精子を掻き出すのがその目的とされている。
また、精巣の大きさからも、ヒトが乱婚型の生物であることが指摘されている。

一夫一婦制の成立

生物学ばかりではない。
考古学的証拠も、狩猟採集時代の人類が、多夫多妻に近いあり方をしていたことを明らかにしている。

人類が一夫一婦制を採用するようになったのは、農耕開始以降のことと考えられている。
農耕の開始により、「財産」の概念を有するようになった人類は、自分の直系の子孫に「相続」させるようになった。

このとき主導権を取ったのは、女性ではなく男性側であった。
ゆえに、男性には子供が自分の子であることを確認する必要が生じたのである。

はじめに成立したのは、一夫多妻であっただろうと考えられている。
財力=権力を掌握した少数の男性が、女性を独占したのだ。
しかしそれは、女性を得られなかった多数の男性たちによる暴動の危険を伴う。
その危険を避けるため、人類はゆるやかに一夫一婦制に移行していく。

制度化された乱交

しかし、厳密な一夫一婦制は、生物学的に無理がある。
そこで、「制度化された乱交」が取り入れられることが多かった。

古代の日本では「歌垣」と呼ばれる乱交が行われ、何人もの相手と関係を持った上で、パートナーを選ぶ習慣があった。
江戸自体の農村でも、「夜這い」が盛んにおこなわれた。

「夜這い」は誰の家に忍んで行ってもいい、というものではなく、主に未婚の女性と男性の出会いの場であり、また後家さんがパートナーのいない男性の相手をする場でもあった。

社会秩序としての一夫一婦は維持しつつ、人間の本性である乱婚への欲求を満たすべく、現代でも「ポリアモリー」(関係者全員の同意に基づき、複数のパートナーと誠実な関係を築く)や「オープンマリッジ」(法律上の婚姻を交わしつつ、パートナーに他の相手とのセックスを許容する)などの試みが行われている。

アフリカのある部族では……

アフリカのある部族は、今なお一夫多妻であるが、妻たちには「自分の恋人を持つ権利」が認められている。
子供は形式上、村の一番の金持ちである夫のものとされることで、貧しい男女にも子供に優れた教育を与えるチャンスが生まれている。
また、子育ても妻たちが共同で行うので、保育所いらずである。

 

そもそも日本が厳密な一夫一婦制になったのは、キリスト教的価値観が流入した明治以降に過ぎない。
厳しい倫理の中で生きていたはずの武士たちが妾を持ち、庶民たちは緩やかな一夫一婦制の中で生きてきたのが、本来の日本の姿である。

キリスト教以前の西洋の一夫一婦制も緩やかなものであったし、そもそも狩猟採集時代まで遡れば、グループの中で乱婚し、女性は共同で子育てに当たっていた。一夫一婦がそれらより優れていると示す根拠は、どこにもないのである。

 

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DENNY喜多川

iOSアプリ「セックスの日本史」著者。「歴史は夜作られる」すなわち、セックスこそが歴史を作ってきた、との信念に基づき、研究を続ける歴史研究者。「知っているか?人間のペニスにカリがあるのは、他のオスの精子を掻き出すためだ!」