なんで男性は“処女”にこだわるの?その答えを文化・歴史から紐解く


日本における“初夜権”と“処女権”

日本では初夜権より“処女権”の方が一般的だったようだ。
博物学者・南方熊楠のフィールドワークによると、

原文
『年頃の娘に一升(米)と桃色のフンドシを景物(土産)として神主または老人に割ってもらう所あり。小生みずからも十七、八の女子が、柱に両手を押しつけるごとき威勢でおりしを見、飴を作るにやと思うに、幾度その所を通るも、この姿勢故、何のことかわからず怪しみおると、若き男が籤(くじ)でも引きしにや、「おれが当たった」と、つぶやきながら、そこへ来たり、後よりこれを犯すを見たことあり』


「娘が年頃になると、米一升と桃色のフンドシを土産にして、神主や村の長老に処女を破ってもらう地方がある。小生(熊楠)自身も、十七,八歳の少女が、柱にしがみつくような姿勢で立っているのを見たことがある。「飴でも作っているのかな」と思ったが、何度通りかかってもそうしているので、不思議に思っていると、クジで当たったらしい若い男が、「おれが当たった」とそこへ来て、その娘とセックスするのを見たことがある」

とある。

つまり、一人前の女性として扱って貰うために、成人の儀式として村の有力者、あるいはクジで当たった青年に、処女を貰ってもらうのである。
乱婚文化ならではの習慣であろうか。

十九世紀ロンドンで流行した
“生娘買い”

十九世紀のロンドンでは、“生娘買い”が大流行したという。
これは全く悪質で、貧民の少女を、わずかなお金で言葉巧みに娼館に連れ込んで、暴力で処女を奪うのである。

処女を買う男たちは、百ポンド(現在の金額で五百万円以上)もの大金を支払ったという。
その上、処女を奪われた少女たちは、

「お前たちはもうまともな結婚はできないのだから」

と、そのままその娼館で、半強制的に娼婦として働かされ続けるのである。
何というマッポーな(十九)世紀末であろうか。

現代でも、処女をオークションに出す女性たちがおり、数百万円で落札されることはザラだ。
最高値としては三億七千万円(ただしオークションは不成立)というケースすらある。

男性が処女に対して、正にせよ負にせよ過剰な思い入れを抱き続ける限り、この喜劇的な悲劇は続いていくのであろう。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

DENNY喜多川

iOSアプリ「セックスの日本史」著者。「歴史は夜作られる」すなわち、セックスこそが歴史を作ってきた、との信念に基づき、研究を続ける歴史研究者。「知っているか?人間のペニスにカリがあるのは、他のオスの精子を掻き出すためだ!」