なんで男性は“処女”にこだわるの?その答えを文化・歴史から紐解く


こだわりを持つ男性が多い“処女”の価値

From:DENNY喜多川

世の中には“処女厨”と呼ばれる人々もいるくらい、世の男性の処女に対するこだわりは強い

「男ははじめての男になりたがり、女は最後の女になりたがる」

という格言もあるくらいだ。

ところが処女の価値は、文化によってさまざまなのである。
今回は、そんな文化的な側面から見る“処女の価値”について紹介しよう。

処女を破るのは僧侶の仕事だった!?

たとえば、古代ギリシャでは普通の男が処女を破ると悪いことがあると考えられていた。
そんなときに、初めてのセックスの代わりにしていたのが、僧侶が動物に扮して行なう破瓜の儀式だ。

実際、巨大なペニスの張り型を持った僧侶の絵が、装飾品などから見つかっている。
これが発展して、“初夜権”になったのではないかと考えられている。

有名歌劇にも登場する!
“初夜権”を巡る悲喜劇

初夜権とは、領主や聖職者、長老などが、花嫁の最初のセックスの相手となる権利のことである。
中世のヨーロッパに存在したとされるが、どちらかというと一般的な風習ではなく、早い時期に廃れたと考えられている。

たとえば、初夜権を題材とした作品には、オペラ『フィガロの結婚』、映画『ブレイブハート』などがある。

『フィガロの結婚』においては、初夜権はすでに廃れた伝統となっていた。
しかし、花嫁に横恋慕した領主が、初夜権を復活させようとし、そこから巻き起こるさまざまな騒動が描かれた。

『ブレイブハート』では、スコットランドを支配するイングランドの領主が、主人公の花嫁に対して初夜権を要求した。
それを拒んだ花嫁が殺されたことをきっかけに、主人公はスコットランド独立のために立ち上がる。

ただし、物語の舞台である十三世紀末スコットランドおよびイングランドで、初夜権が行使されていたことを裏付ける史料は存在しない。

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DENNY喜多川

iOSアプリ「セックスの日本史」著者。「歴史は夜作られる」すなわち、セックスこそが歴史を作ってきた、との信念に基づき、研究を続ける歴史研究者。「知っているか?人間のペニスにカリがあるのは、他のオスの精子を掻き出すためだ!」