ロバや白鳥とセックス!?神話からひもとく獣姦の歴史


From:DENNY喜多川

先日、モロッコで十五人ほどの若者のグループが、次々と狂犬病に感染する事件が起きた。
調査の結果、彼らが獣姦に用いたロバが狂犬病に感染していたことが判明。
ただちにロバは殺されたが、感染の拡大が懸念される、極めて重大な事態である。

狂犬病は「感染すれば必ず死ぬ」(発症前なら治療の可能性あり)重大な伝染病であり、近年日本で発生していないのは、野犬の徹底的な撲滅をはじめとする、日本の保健行政の成果である。

しかしそれをいいことに、愛犬に義務である狂犬病ワクチンの接種を怠る飼い主が続出。
大きな問題となっている。

イスラム圏における獣姦

モロッコはイスラム圏であるが、イスラム圏では獣姦は、キリスト教圏ほど重大な悪徳とはみなされていない。

ちなみにイスラム法による獣姦の処罰は、
「犯した動物を調理して食べさせること」
である。

今回はことが狂犬病なのでその刑罰は実行されていないと思われるが、火刑も覚悟せねばならなかったキリスト教圏に比べ、極めて寛大だ。
イスラムは女性との姦淫の罪が重い代わり、男性や動物を用いた代替行為には、一般的に寛容である。

獣に化けて人間の男女とセックス!変態神・ゼウス

このように一神教の神は獣姦を罪とするが、多神教においては、罪とはされないことが多かった。
それどころか、神々自身が、獣に変身して人間の女性と交わる神話が、数多く残されている。

ギリシャ神話の主神ゼウス(ローマ神話のユピテル)は、人間の女性であるレダに恋い焦がれ、白鳥に変身してレダの元を訪れ、レダと交わった。

レダと交わったとき、白鳥の姿だったのか自身の(人間と同じ)姿であったのかは定かではないが、白鳥は鳥類には珍しく、立派なペニスを持っている。
これならばレダを満足させることもできたであろう。

その光景は多くの芸術家たちの創作意欲を刺激し、ダ・ヴィンチとミケランジェロは二人とも、『レダと白鳥』を描いている(残念ながら現在はどちらも失われている)。

またゼウスは、美しい王女エウロパにも恋をし、牡牛となって接近、やはり想いを遂げて三人の息子を残した。
その後ゼウスは天に昇り、牡牛座となったという。

種の違いに無頓着なゼウスであるからして、当然性別の違いにも無頓着で、美少年ガニュメーデースは、鷲に変化したゼウスによって天界に拉致され、神々の給仕を務めている。

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DENNY喜多川

iOSアプリ「セックスの日本史」著者。「歴史は夜作られる」すなわち、セックスこそが歴史を作ってきた、との信念に基づき、研究を続ける歴史研究者。「知っているか?人間のペニスにカリがあるのは、他のオスの精子を掻き出すためだ!」