スコットランドのオナニークラブとは?十八世紀の変態紳士の実態


From:DENNY喜多川

「オナニークラブ」と言えば、現代日本の風俗店のことが思い出されるであろう。

男性との接触が一切ない風俗で、男性のオナニーを女性が見つめ、場合によっては淫語をしゃべったり罵倒したり、唾をかけたりして射精を補助する。

格安さで男性からも、ハードルの低さで勤める女性からも好評な、Win-Winの風俗である。

しかしこれから語る、十八世紀スコットランドのオナニークラブは、現代日本の「オナクラ」とはいっさい関係がない。

オナニークラブ
『ベガーズ・ペニソン』

日本で「オナクラ」などの非本番型風俗が発達したのは、売春禁止法により、客と嬢との性行為(陰茎の膣への挿入)が禁止されているからである。

ちなみにソープランドは、「客と嬢との自由恋愛」という建前になっている。

十八世紀スコットランドでは、やはり表向き売春は禁止されていたが、その代替としてオナニークラブが結成されたわけではない。

むしろ、

「妻とのセックスでも売春でもなく、神が許したもうかたちで性欲を発散する場所」

としてオナニークラブが結成された。

そう、結成である。

スコットランドのオナニークラブは性風俗ではなく、健康的に性欲を発散するために結成された、紳士の社交場だったのである。
その名を『ベガーズ・ペニソン』。

『ベガーズ・ペニソン』は上流階級の紳士で構成された。
モットーは

「豊かな財産と、申し分の無い勃起に絶えず恵まれますように」

会でおこなわれた講演によると、

「聖書には『産めよ、増やせよ』と書かれているが、我々男性に性衝動が与えられたのは、そのためだけではない。

何故なら、十分に子供をもうけた男性が性生活から引退しようとすると、満たされない性衝動をもてあまして苦しむことになるからである。

しかし、その性衝動を満たすためだけに、望まれない子供を作ることがあってはならない。

我々は、自らの性衝動に責任をもたねばならない」

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DENNY喜多川

iOSアプリ「セックスの日本史」著者。「歴史は夜作られる」すなわち、セックスこそが歴史を作ってきた、との信念に基づき、研究を続ける歴史研究者。「知っているか?人間のペニスにカリがあるのは、他のオスの精子を掻き出すためだ!」